院長ご挨拶

小原病院 院長 
大石毅

令和6年10月より院長を拝命いたしました。
小原病院は、昭和30年に開院した歴史ある病院です。平成11年より長期入院生活が必要な患者さんのための療養型病院として地域に貢献してまいりました。

私は中野区で育ち、新宿の大学を卒業し、地域医療の研鑽を積んで参りました。小原病院に赴任してからは、副院長、地域連携部長として在宅医療、外来、病棟の3つを同時に担当させていただいておりました。その中で、多くの患者さんやご家族の皆さんと出会い、様々な事情をお持ちの方々と関わらせていただいたことは、私の医師としての人生においてとても貴重なものです。

高齢化社会が加速する中、医療・介護のニーズも増大し、また多様化しています。このような時代の変化に対応しながらも、常に患者さんを第一と考え、小原病院のスローガンである「人の気持ちを汲む医療」を実践して参りました。多くの患者さんやご家族の皆さんから感謝のお気持ちやお叱りも真摯に受け止めつつ、常に良いケアを提供するよう、職員一丸となって一歩一歩前へ進んでおります。

療養型病院は、主に高齢者の患者さんや長く苦しい闘病の末に療養を選ばれた方々を対象としています。入院期間に制限がないことからも、病院をして治療を提供するだけではなく、生活の場として充実していなければなりません。私たちはご家族の皆さんの思いも傾聴し、病院での「暮らし」をより快適なものにできるよう努力します。

また、自宅で治療を続けられている患者さんの介護者の皆さんが、ご病気やご旅行などでご自宅を離れなければならないとき、短期のご入院をお受けできます。家族の生活を維持しながらの自宅介護は容易なことではありません。小原病院は患者さんだけでなく、懸命に介護を続けておられるご家族の皆様の生活を守ることも大切だと考えています。お困りの際は、ぜひ一度ご相談ください。