
一人の看護師として、あなたはどんな理想を持っていますか。もっと患者さん一人ひとりに、ベッドサイドで寄り添う看護がしたい。患者さんの人間らしいあり方を、尊重し支える看護師でありたい。そして、あなたの看護業務は、その理想を実現できていますか。
疾患を治療するだけではなく、患者さんの生活を、人生を支援する看護へ。患者さんの痛みや苦しみを和らげられる医療のプロであると同時に、心の安らかさにも気を配るケアのプロとして、医師やご家族以上に看護師だからこそできることがあるはず。小原病院はそう考えます。
患者さんの気持ちに気付くこと。体の状態を優しく見守ること。毎日の生活を寄り添うように支えること。それらは技術や知識と共に、看護師が本来、持ち続けるべき優しさではないでしょうか。療養病床だからこそ実現できる、患者さんの気持ちを汲み、こまやかに応えられる看護の仕事が、ここにあります。

私たちは「人の気持ちを汲む医療」を追及するだけでなく「お互いの気持ちも汲める職場」の実現も目指しています。職員が気持ちよく働ける職場でなければ、患者さんに本当にご満足いただける医療は提供できません。患者さんの気持ちを汲んで医療を提供するのと同じように、同僚同士が互いの気持ちを汲み、最高のチームワークが発揮できるよう、取り組んでいます。
その象徴的が「ありがとう」という言葉です。人に何かをしてもらったら必ず「ありがとう」と声に出して伝え、逆に自分は人に「ありがとう」と言ってもらえるよう行動すること。大変基本的なことですが、良い職場を作り上げるため、必要不可欠なことだと私たちは考えています。

制度上では医療療養病床と呼ばれている当病院では、現在まで、看護部門の定数を欠いたことがありません。医師定数も充たしつづけています。私たちは、更なるレベルアップをはかり、今後の病棟運営の中核となるチームメンパーを募集して、定員以上の実力ある人員がいることで、医療と看護を拡充しています。
加えて、職員全員がメリハリをつけて仕事をします。仕事中は、正直、かなり忙しいですが、「人の気持ちを汲む医療」と残業という一見相反する部分を両立しています。実際、多くの職員は午後5時以降は、あまり残りません。残業は、ほとんどなく、半年で3時間もあれば多いほうです。


ここで、私たちの病院の一員になることにより、どんな日常を送ることになるのか、ご説明いたしましょう。
病院に出勤したら、午前9時からおよそ5分間の朝礼で始まります。この朝礼の目的は、チームメンバー全員が顔を会わせ、事故防止のために気を引き締めること、業務の確認、気付いたことや、よいこと、患者さん・ご家族の方からの評価など、チームメンバーのよい面、悪い面を話し合います。問題が大きい場合には、カンファレンスを行います。
その後、週間スケジュールを確認し、チームに分かれて、自分がどこのチームの担当であるのかを確認し、当日必要な情報を取れているのならば、すぐケアに入ります。休み明けの方や患者さんの情報が取れていない方は、カルテ、看護記録、夜勤者から情報を得ます。
職場のストレスの例として、「自分の思ったとおりの看護ができない。」、「常に上司の判断を仰がなくてはならない。」、「教えてくれる人がいない。」、「自分一人で解決しなければならない。」、「医療事故を起こしたらどうしよう。」このようなときにストレスを感じるはずです。看護師長があなたの相談にのります。
チームメンバーは、仕事に誇りを持って働いています。おむつ交換、シーツ交換、清掃を看護師の大事な仕事と考えています。
定期的に勉強会も行っており、チームメンバーのスキルアップを支援しています。最近は、「インシデント・アクシデント報告目的、報告手順、報告基準」や「ゼロから始める病院感染対策」などを行いました。講師は、当院の医師である東京医科大学の助教授、常勤講師が行いました。レベルは高く、チームメンバーの中では、かなり好評です。


朝礼の後に、各自の仕事に入ります。仕事中は、正直、かなり忙しいです。しかしダラダラと仕事を続けるのではないので、あっという間に夕方になるような感じです。多くの人は、午後5時以降は、あまり残りません。残業は、ほとんどありません。半年で3時間もあれば多いほうです。
一日の大半を患者さんのベッドサイドで過ごすことになります。
私たちの看護に対する考え方は、患者さんのベッドサイドにできるだけいるということです。あとは、最低限必要な記録やカンファレンスの時間のみを取ります。
日常業務を行いながら、この患者さんにとって何が必要なのかを感じることがとても大事です。当院には、意思を伝えることが困難な方や認知症の方が多いので、最初から先入観を持たずに、患者さんの状態をきちんと把握し、何が患者さんにとって大切なのかを見抜いて、実際の自分たちの援助項目に結びつけていくことをスタッフに期待しています。
「どういう援助をすればこの人は楽になれるのか?」が最大のテーマです。例えば、呼吸が苦しそうな入院患者さんを見かけたら、体の向きや姿勢を変えてを楽にしてさしあげることなどの援助をすることを、私たちは最優先します。


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急性期の治療を終えたものの自宅に帰れない方が入院されています。
脳梗塞治療を終えたが依然リスクの残る患者さん、癌の化学療法を終え疼痛緩和が必要な患者さんなど、自宅では難しい医学管理を必要とする方々です。
病名を見ると大学病院並みのバリエーションです。
当院は、こういった患者さんが「暮らす」場としての、入院生活の向上に努めています。 -
歩行困難、寝たきりの患者さんが主で、全介助の方がほとんどです。
ただし意思表示がきちんとできる患者さんもいらっしゃいます。
患者さんの気持ち第一に考え、苦痛をあたえず、尊厳をきちんと守る、確かな知識に基づいた「ケア」が必要です。
洗面介助、食事介助、排泄介助等、一切妥協せず、真摯に取り組んでいます。
目指しているのは、「自分が入院したい病院」です。
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日勤ですと、午前中は情報収集にはじまり、排泄ケア(この中で患者さんの全身状態を把握します)、点滴・創傷処置・吸引などの医療行為、清拭・口腔ケアなどのベッドサイドケアを行います。午後は、排泄ケアに始まり、離床を促しながらケアを行い、環境整備で1日が終わるイメージです。
おむつ交換は昼3回と夜3回、お風呂は週1回(だたし手浴・足浴・洗髪・清拭は必要時)が原則になっています。

※病院見学のみご希望の方も、歓迎いたします。看護部長(光冨)宛へお気軽にお電話をください。

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